エビ人生で本当にいいのか?

2012.01.20

三年目社員は、社内でのキャリアパスに対する不安を感じてしまう。今後三年後、五年後、一〇年後、この会社で自分はどんな道筋を歩んでいくのか?この会社にいると自分はどうなれるのか?他の会社でも通用する、市場価値のある人材になれるのか?たとえば先日、ある大手商社の友人と会った。彼は新卒入社の配属先が船舶の部門で、いまでもそこで仕事をしている。一隻何十億円もする大きなタンカーを船会社に売り込む業務である。大型商品だから年間に売れるのはせいぜい一隻か二隻。

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そのために延々と仕込みをやって、営業をかけて接待をして、という日々が続く。それを三年間やり続けたが、その間、新人は一人も配属されてこなかった。彼の一つ上の先輩は10年前に入社した人である。「この業界で自分はずっとやっていくのか?それでいいのか?船しか売れない人になってしまって大丈夫なのか?」。とりあえず仕事を続けてはいるものの、そういう疑問や不安が頭の中から消えないという。また別の友人は、エビの輸入を扱う部門にいて、ずっとエビの買い付けと輸入をやっている。先輩を見ていると、ほとんどエビー筋の人生になってしまっている。給料や待遇は悪くないし、海外出張もあって仕事がつまらないわけではないが、「自分もそうなっていいのか?」という思いはやはり強く持っている。上司や先輩のように、ある程度その道のプロとしてやっていけるところまで極めてしまえば、それはそれで一つの道かもしれない。