大改正された労働基準法

2011.09.05

平成一一年四月に、大改正された労働基準法が施行されました。その特徴を具体的にいうとその一つは、元来割増賃金を取得する立場の労働者の権利と生活を保護することを主限においてきた労働基準法が、これからは管理職や専門職を含めたいわゆるホワイトカラーの実態とその対応に目を向けなければならなくなってきているということです。もう一つは、労働者の権利と生活を侵害する違法行為を取締り罰するという、いわば刑事的側面を強調してきた労働基準法が、最近では労働の契約のあり方を重点的に取りこんだ民事的な側面を新たに扱わねばならなくなっているという点です。そのうえ、規制緩和の波の押し寄せで、労働基準法は規制強化とのバランスを図るうえで苦労しています。さて、このように一生懸命脱皮を図っている労働基準法ですが、実際の企業現場の人々にとって印象が堅苦しいせいか意外にも身近に感じられていないようです。