アレルギーに対する効果も期待できる茶がら化粧水

2011.04.21

お茶の殺菌性で菌の増殖をおさえるお茶の渋みは、植物を紫外線から守るポリフェノールという化合物の仲間です。ポリフェノールには、カビ類以外の細菌に対して、殺菌性ないしは増殖抑制効果があります。また、ポリフェノールの中のエピガロカテキンガレート(EGCg)には、アレルギー症状を軽減させる、抗ヒスタミン作用と、抗アレルギー作用が認められます。このお茶の性質を利用するため、茶がら熱水抽出液を作りました。これを『ゆほびか』編集部で「茶がら化粧水」と命名したのです。茶がら化粧水も簡単に作れます。お茶は、できれば焙じてない番茶がいちばんよいのですが、煎茶でも紅茶でもウーロン茶でもかまいません。ここでは、番茶を使った場合の作り方を紹介しましょう。「?まず、ぬるめのお湯で一煎、二煎おいしく味わってください。残った茶がらは、広口瓶などにため、冷蔵庫に保管します。?乾燥茶葉にして25杯分たまったら(茶がらは乾燥させる必要はありません)、鍋に入れて300〜400ミリリットルの水で約5分沸騰させます。?鍋のお湯が冷えたら、上澄みをペットボトルに入れます。なんのことはない、出がらしの濃いお茶を作るだけです。これが意外に効果を発揮することがあるのです。この茶がら化粧水の殺菌性は、抗生物質や酸性水、イソジンに比べれば弱いものです。しかし、皮膚に塗ると、水分が蒸発して濃度が増し殺菌力が高まり、アトピー性皮膚炎を悪化させる、ブドウ球菌や緑膿菌の増殖をおさえるのです。お茶の殺菌性は、簡単に確かめることができます。まず、残ったご飯でお粥を作ってください。このお粥を2つの茶わんに分け、一方には白湯を、他方にはお茶を注いでかき混ぜ、そのまま放置します。どちらが早く傷むか、実験してください。科学的な態度とは、こんな簡単なことを実験してみることなのです。何事も考えること(思考)よりも、まず試してみること(試行)が大切です。また、ポリフェノール(エピガロカテキンガレート)などは、正常な表皮は通過しないのですが、アトピー性皮膚炎の皮疹(病的皮膚)には細かい引っかき傷(微細擦過創=表皮欠陥)があるので、エピガロカテキンガレートは表皮を通過するのでしょう。表皮の内側には、ヒスタミンという炎症を起こす物質を放出するマスト(肥満)細胞があります。エピガロカテキンガレートは、このマスト細胞に到達し、ヒスタミンの放出を妨げたりして、アレルギー症状を抑制するのかもしれません。この茶がら化粧水を、おふろに入れて入浴してもよいでしょう。