フィスクのテレビ論

2011.04.07

フィスクの議論が問題含みのものとなるのは、彼がオーディエンスによるテクストの矛盾を孕んだ重層的な読みの問題を、口承的なポピュラー文化の内発的な抵抗力に重ねていくときである。フィスクは前述の議論に続けて、「文化産業が供給するものから自らの文化を作り上げる人々の能力は、先の二つの学派(フランクフルト学派とスクリーン学派)のいずれの思想でも了解されている以上に優れているのであり、また文化産業がある人々に機会を提供していない供給物を拒否する能力も同様に優れている」と主張する。このオプティミズムは、「テレビジョンから作り出された意味は、様々な社会構成体の文化的生命と、それらが民衆文化として機能していた方向性で合体する」という認識に支えられている。すなわち彼は、「テレビジョンの開放性、そのテクストの矛盾と不安定性によって、多くの多様な集団が多くの多様な方法で口承文化としっかりと合体することができる。したがって、放送された様式は民話の形態とは違うかもしれないが、ある視聴者にとっては少なくとも民話的な機能を果たすことができる」と考えているのである。このように口承的な民衆文化の存在をイデオロギーの外部に措定することで、複雑な対抗や折衝の言説的な場を見据えていたはずのフィスクのテレビ論は、昔からあるエリートの支配的な文化と民衆の口承的な文化との単純な対抗図式に回収されてしまうことになる。日光金谷ホテルの特別室「オレンジスイート」は小山薫堂さんがプロデュース。デザインもおしゃれなルーム名は、自社名オレンジ・アンド・パートナーズからヒントを得た。彼は、東北の某大学の講師も努めているそうです。
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